
普段、野球を見ることは滅多にないんですが、巨人の渡辺オーナーが横浜の身売り先を「松下とかソニーとか日立とか、ああいう安定した一流企業が(球団を)持ってくれるのがいちばん望ましい」と発言したとかしないとか。
この記事に関して、私もインターネットのトピックスで見た程度なので、渡辺オーナーにどんな真意があってのことなのかはわかりませんが、自分なりに「一流企業」とは何なのか、DeNAは一流企業と言われなかった理由を考えてみました。
◆そもそも企業とは?
そもそも企業とは、営利を目的に活動する組織なわけです。今回の横浜の身売り先に名前の出てきたDeNAは東証一部にも上場しており、利益もあげていることから、立派な企業と言えることでしょう。
◆企業には社会的責任があるらしい
企業は、利益さえ上げられるならどんな活動を行ってもいいというわけでないですよね。法令順守はもちろんのこと、近年では不正な企業活動が多いので、企業活動を利害関係者(ステークホルダーと言われる人々)に、ちゃんと報告説明する義務が求められていますよね。
日本で「企業の社会的責任」というと、こうした説明責任と、地球温暖化への対応といった社会貢献活動がけっこうひとくくりにされていますが、DeNAの企業ホームページを見る限り、IRニュースもしっかり出してますし、森の再生活動なんかにも協力しているみたいです。
◆経営理念ってどうなってるのよ?
でも、そんな難しいことはさておき、各社の経営理念はどうなっているのでしょう。パナソニックなどは言うまでもなく、創業者の松下幸之助氏が「私たちの使命は、生産・販売活動を通じて社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与すること」と立派に定められています。(本来の「綱領」は書き方が難しかったので、パナソニック社ホームページより解説を引用しました)
もうひとつ、日立はというと「日立製作所は、その創業の精神である"和"、"誠"、"開拓者精神"をさらに高揚させ、日立人としての誇りを堅持し、優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献することを基本理念とする。(後半略)」としており、両社とも「社会をよりよくしていこう」ということが、全ての行動指針となる経営理念に掲げられているのですね。
そしてここで、今回話題にあがったDeNAの経営理念を見てみると「世界を切り拓く永久ベンチャー」の一言が掲げられており、その経営理念を落とし込んだ「大切にしていきたい考え方」まで目を通しても「全力コミット:2ランクアップの目線で、組織と個人の成長のために全力を尽くす。」と書いてあっても、それによって社会をどうしたいということまでは言ってないんですよね。どこまでいっても、自分と、その中の人どまり。
◆社会に目を向けてこそ「一流企業」?
何かと元気のない日本なので、新しいサービスモデルをつくり、世界を切り拓こうというDeNAには、その精神でぜひ頑張って欲しいと思っています。ただ、切り拓いた後の世界は、どのようにしていくつもりなのでしょう。
森林伐採した跡地を放置して砂漠にするのか、植林を行い、災害のない地域づくりに貢献するのか。この違いが、多くの人から「一流企業」と呼ばれる差となってくるのではないでしょうか。
とはいえ、こんな戯言も、世界のGoogle様のように、全てを超越した活動をしている企業がある以上、本当に戯言にすぎないのですが。。。秋の夜長の戯れに始めた一流企業論でしたが、数年前の就職活動以来、久しぶりにまじめに考えることができて楽しかったです。